この世の果てまで、小説を持って。 私の心をどんな色にも染めてくれる小説。どんな世界でも見せてくれます。

パンにはレーズン

ドライフルーツは体にとてもいいと聞きます。ダイエットをしているときにも、おやつに少し食べると、ビタミンやミネラルなどの補給にもなるし、甘いお菓子を食べるよりずっといいという記事を読んだこともあります。一口にドライフルーツと言っても色々ありますよね。レーズン、プルーン、あんず、マンゴー、パイナップル、いちじく、トマト(フルーツじゃないけど)。なかでも、一番はやっぱりダントツで手軽な感じのレーズンです。何かと活用できますしね。私にとってもやっぱり一番身近です。子供の頃なんて、袋を抱えてどんどん食べていって、母に叱られたことがあります。食べ過ぎだって。でも、意外にも、レーズンが嫌いだっていう人も多いですよね。私の周りにもいます。食べられないだけでなく、パンの中に入ってるなんて許せないんだそうです。
先日、読んだ小説の主人公もそんな人でした。パン教室から帰ってきた母親の手提げ袋を大喜びで奪い取って、中を見て愕然とする場面。「なんで、こんなもの入ってるのよ! 嫌いなの知ってるでしょ」と怒る主人公。パン教室なんだから、決まったレシピで作ってるのに仕方ないでしょ、とツッコミたくなります。それにしても、嫌いだなんて可哀想。私なんて口に運ぶ手を止めるのに苦労するというのに。そんな話をするだけで、口の中にレーズンの甘酸っぱい味が広がるような気がしてきます。あー、レーズンパン、食べたくなってきました。

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