小説を読んでいると、いつも作家さんに感心してしまいます。よくまぁ、こんなストーリーを考えられるなって。特に、専門的な知識がないと書けないだろうと思われるものは、その作家さんがどういう人なのかと気になったりもします。恋愛小説や楽しくてワクワクするような小説、感動する小説は単純に楽しめるんだけど、ドロドロとした心理描写があるものや、殺人の場面が出てくるものなんかは、著者がどんな性格なのか気になります。「こんな描写ができるなんて、とても普通の感覚だとは思えない」って。でも、そんな作家さん達って雑誌やテレビでインタビューや談話を見かけた時には、ものすごく意外に思うことが多いんです。あまりにも普通すぎて。「本当にこの人があの物語を書いたのかな」って信じられない気持ちになることも多いほど。実は今読んでるものも、かなり描写が独特で、その様子が鮮明に浮かぶから「うわっ」て、寒気がするような場面があるんです。けど、その著者が一見これまた普通の『女の子』と呼ぶに相応しいんです。とてもそんな文章を書くようには見えないっていうか。もちろん、殺人事件を書いている人がそんなことをしているわけじゃないから、物語と実際の作家さんの人格は違うんだけど、不思議だなっていう気持ちでいっぱいになります。あくまで、その想像力、観察力が秀でているんでしょうけどね。けど、本当にその頭の中はどうなってるんだろう。
Monthly Archives: 2月 2018
こんなところでバッタリ
先日、半日お休みになったから仕事の帰りに、職場の最寄り駅にある駅ナカショッピングモールを覗いてみました。いつもは急いでいるからゆっくり中を歩いたことがありません。友人と何度かその中のビアショップに立ち寄ったくらいです。一杯だけ飲んでお喋りしようかっていう時には便利なんです。ショッピングモールの中には書店もあります。その日、初めてその書店に立ち寄った私はビックリ。駅ナカとは思えないくらい広いんですもの。平日だというのにお客さんも沢山。どこにどんな本があるのかなってグルっと中を歩いていたら、ふいに名前を呼ばれたんです。振り返ってみたら大学時代の同級生が立っていました。大きなスーツケースを持って。どうしてここに? 「久しぶり~、元気?」とお決まりのセリフを言って近づく私と彼女。こんな時にはコレしか言えないのかって、我ながらちょっと情けなくなったけど、会えたことの方が嬉しかったから、そこは追及すべきところでないと割り切りました。聞くところによると彼女は今日の夕方の便で海外に発つんだって。会社の研修旅行らしいんです。それで、余裕を持って家を出たら余裕を持ち過ぎたなんて話していました。彼女らしいです。私にすれば身近な場所なんだけど、こんなところで会うなんて思いがけないことでした。それにしても、研修旅行で海外なんて、ただひたすら羨ましい限りです。