この世の果てまで、小説を持って。 私の心をどんな色にも染めてくれる小説。どんな世界でも見せてくれます。

Monthly Archives: 12月 2015

You are browsing the site archives by month.

寝つけない夜には

寝苦しくてなかなか眠れない夜などは、思い切って起きてしまうようにしています。悩みごとがある時などは特に寝付けずに延々と輾転反側してしまうので、いっそのこと、と思い切るようにしています。そして現実逃避気味に小説を読んだり映画のDVDを観たりしていると、気分が切り替わって身体が「眠る」モードになるんです。個人的にはこれがとても大きな発見でした。
もともと私は、神経質で何かと気にしがちな気質です。ですので、頭の中で愚にもつかない思考をこねくり回しているよりもよほど精神的によかったのかもしれません。なるだけ気分が明るくなりそうなもの、楽しくなりそうなものを選んで、読んだり観たりしています。
先日、それで楽しかったのがいわゆるB級映画でした。少々暴力的ではありましたが、そのチープさ、くだらなさが真夜中のテンションと相まって非常に魅力的に映り、1人で大爆笑してしまいました。
翌日の午後、改めて観てみると「どうしてこれで笑えたんだろう……?」と首をかしげてしまったのですが。真夜中というのは不思議な時間帯ですね。今日であって明日であり、休息を取るべき時間帯でありながらあえて起きていると精神が高揚して。とりあえず、絶対に寝ないと!という強迫観念からは解放されて、少しずつ寝付きが良くなってきているような気がしています。

百年の恋も冷める?作家の失言

こういうこともあるのだなあと幻滅半分、教訓半分という気持ちになったことがあります。今から○○年前、私はとある小説にハマりました。軍記物で、とても面白かったです。それから時が経ち、その作家さんが新しい小説を書くことになりました。発売前からそれはそれは楽しみにして、予約の開始をずっと待っていました。そしてその作品をついに手に入れて読みふけった日の幸福感といったら……。その輝きは昔とちっとも変わっていないように思えました。その時は。
その後、ファンの人たちが集まるコミュニティで、とある疑惑が提示されました。それは物語の根幹に関わるエピソードの、いわゆる「パクリ」疑惑。まさかね、と思いつつ、比較対象として挙げられた小説を読んだところ、個人的には(あくまで、個人的にはですよ)看過できないレベルで似ていました。まあ結局、確たる証拠もなく、疑惑のままで終わったのですが。
しかし何となくモヤモヤしていたところに投げ落とされたのが、その作家のSNSでの発言という爆弾でした。それは私がかつて愛した小説に関するもので、しかもその小説を貶めるものと言いますか、何と言いますか……。一度世に出したものに関して、書いた本人なら何を言ってもかまわない、というわけではないと思うのですがね。あんまり思い入れすぎても辛いものがある、ということを学びました。